養育費っていくらくらい?
1. 養育費ってどうやってきまるのですか?
離婚をする場合,誰もが気になるのが養育費です。
この養育費は,支払う側と受け取る側の年収で決まります。これには計算方法があり,最近ではスマートフォンアプリでも計算ができてしまいます。例えば,10歳の子どもの養育費について,年収150万円程度の女性が年収360万円の男性に請求する場合,だいたい,3~4万円となります。
細かなことは法律相談でお越しの際にご説明します。
2. 子どもが何歳になるまでもらえるのですか?
基本的には,子どもが成人する20歳までです。
でも,最近の子どもは大学に行くことも珍しくありません。そんな場合,22歳くらいまでの取決めをすることもあるようです。また,どうしても22歳までの学費が必要であれば,20歳を超えて成人した子が,親に請求することになります。
3. 養育費って,安くないですか?
よく言われます。3~4万円では子供を養えない,と。
実際問題,親である以上,子どものお金は半々の負担でいいはずです。ですから,分かれた夫が妻に3万円の養育費を支払っているなら,子どもに倍の6万円程度をかけることができるということになります。
そして,あくまで相場は相場でしかありません。子どもが難病で,普通の子どもよりお金がかかる,と言うような事情があれば相場より高い養育費になるでしょう。
4. 雑談
聞いた話,プロ野球のダルビッシュ選手は,子ども2人に対して月200万円の養育費を支払っているとか…。年間2,400万円って,すごいなと思ってしまいます。
逆に,父親側についていると,なるべく金額を下げてほしいとか,元妻は別の男と再婚するから養育費を払いたくない,と言われることもあります。でも,1円も養育費を払わなかったら,母親は子どもに,「お前のお父さんは1円も養育費をくれなかったのよ。」と悪口の1つでも言いたくなるでしょうし,父親と子供を合わせたくない,くらいは考えるでしょう。逆に,ダルビッシュほどではないけれど,かなり無理をして相場以上の養育費を払っている人も,たまにはいます。
「有利な条件での離婚」というのは,けっこう難しいようです。
2015年03月07日